英語を本気で習得したいと思っているのに、なかなかうまくいかなくて、勉強のモチベーションが下がってしまったことはないでしょうか?
大人になると、まとまった勉強時間を確保すること自体が難しいですし、これまで勉強習慣がなかった人は、何から手を付けていいのか分からず勉強を始める前に諦めてしまうこともあるかと思います。
そこで今回は、勉強を継続させたい人にぜひ知っておいてもらいたい心得を7つ紹介したいと思います。
勉強法などの具体的な対策を立てるときは、ぜひ「どのようにして勉強を継続させるか」についても一緒に考えましょう。
「勉強が習慣化されない限り目標は達成できない」と思ってもらって構いません。
私も過去にTOEICを9回受けましたが、満足いく結果を出せたのは、プライベートな時間の殆どを勉強に費やした時だけでした。
一度勉強習慣が身につけば、英語の勉強だけでなく、次に新たな分野で勉強を始めた時も、すぐに習慣化できるようになります。
今回の記事はこのような方に向けての記事です。
こんな方におすすめ
- どうしても英語を使えるようになりたい(本気で変わりたい)
- 勉強習慣を身につけたい(何度か挫折している)
「今度こそは本気で英語を習得したい」という人は、今後勉強に行き詰まった時や、やる気が出なくなったときは、ぜひこの記事のことを思い出してまた読み返してみてください。
勉強を続けていれば「勉強=辛くしんどいもの」ではなく「学べる=楽しい」と思える時が皆さんにも必ず訪れます。
それではいってみましょう!
心得その1 学生の頃の「勉強」とは違う
学生の頃はほとんどの人が「勉強=辛いもの」と感じていたかと思います。
それは、「なぜこれを勉強する必要があるのか?」が分からなかったからだと思います。
事実、大人になっても「あれって何のための勉強だったのだろうか?」と思う科目ってありますよね?
(もしかすると「やっている意味が分からないことも努力して学べる人になる」という目的があるのかもしれませんが)
しかし、我々大人は違います。
自分が興味のあること、「覚えたい、できるようになりたい」と思ったことだけを学ぶことができます。
皆さんも何かやりたいこと、目標などがあって英語を習得したいと思っているはずです。
メモ
もし、ここで目標が曖昧な場合は、まずは目標を明確にすることから始めましょう。
(明確な目標の設定についてはコチラ↓の記事で紹介しています)
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まずは「自分で学びたいと思ったことを自由に学べる環境にあるということは、とても幸せなことなのだ」と感じられるようになりましょう。

まずは学べる喜びを感じましょう
心得その2 「裏ワザなんてない」と常に思う
勉強を始めるときは必ず「どうやって勉強しよう?」と考えると思いますが、大前提として、「勉強に裏ワザといったようなものはない」と思ってください。
「じゃあなんで巷にはスクールや勉強法に関する本がたくさんあるの?」と思われるかもしれませんが、勉強の書籍やスクール、アプリなどは、この大前提を踏まえた上で利用するものです。
「勉強の近道を教える」ためのものではなく、「勉強方法が分からない人が道に迷わないように導いてくれる」ためのものだと思ってください。

スクールなどは勉強方法が分からない人が道に迷わないようにゴールまで導いてくれるもの。ショートカットできる裏技を教えるものではない。
もちろん、中には「1日5分でOK」とか「英会話を聞き流すだけでOK」といった教材なども見かけますが、そのような方法で英語を習得することはかなり難しいでしょう。
目標を達成した人は、かなりの時間を勉強に費やしています。
勉強時間を増やせば増やすほど英語は身についていきます。
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、私達はどうしても「最短ルート」や「効率の良さ」といった触れ込みの教材に飛びついてしまいがちです。
最近は、Twitterや書籍などで様々な難関資格を取得した人の勉強法などを見ることができるようになりました。
そこで分かるのは、勉強法はそれぞれ違っていても、「勉強時間が長い」という点に関しては共通しているということです。
例えば、1日5時間は勉強時間が必要だと言われている資格試験を、1日1時間で合格したというような人はあまり見たことがありません。
よほどの天才でもない限り、何かを習得するにはそれなりの時間がかかるということです。
最初は地味で同じことを繰り返す勉強に「この方法で合ってるのかな?」「みんなはもっと効率のいいやり方で勉強してるんじゃないか?」と不安になる時が必ずやってきます。
そんな時は「意外とみんな地道な勉強方法で頑張っているんだよな」と思うようにしましょう。

目標を達成している人は勉強にかなりの時間をかけているという共通点がある
心得その3 「もっとやりたい」ゾーンに入るまで頑張る
「心得その2」と繋がっていますが、「それじゃ、地味で退屈な勉強法をずっと続けるの?」とげんなりするかもしれません。
しかし、1日中勉強漬けの人や、暇があると勉強をする人は、「理解できるようになって勉強が楽しくなってきた」人たちです。
勉強はそこに辿り着くまでが一番ツライので、途中で辞めてしまう人が多いのですが、それだと非常にもったいないと思います。
勉強を続けていると、「理解できるようになってきたかも!」という時期が必ずやってきます。
そして、一度その時期を越えてしまえば勉強は楽しくなり、「もっとやりたい」というゾーンに入ります。
YouTubeやテレビなど見なくなり、勉強だけにひたすら没頭するようになります。
例えば、TOEICの公式問題集を使ってリスニングの勉強をしていたとします。
リスニングのディクテーションを初めてやってみると、最初は全く英語が書けないと思います。
しかし、何度も繰り返すうちに問題の英文そのものを覚えてしまうので、その英文は書き留めることができるようになります。
その状態で、次のリスニング問題をやってみます。
すると、初めて聞いた英文なのに、最初よりもたくさん英語を書き留めることができるようになっています。
その瞬間、「あれ?前よりもできるようになってる・・・?」と勉強が楽しくなってきます。
そして、「次の問題もやってみよう」「また次の問題も・・・」と、自分がどれだけできるようになっているのか試してみたくなるわけです。
図書館やカフェなどで脇目も振らず夢中で勉強している人を見かけることありますよね。
そういった人たちは、この「もっとやりたい!」というゾーンに入った人たちです。
長時間勉強できる人で、「しんどいけどやらなくては」とか「1日○時間は勉強しなくては」と無理矢理勉強している人は少ないのではないかと思います。
さらに、一度このゾーンに入ってしまえば、次に全く理解できない難問にぶつかっても、また新たなゾーンに入るまで時間をかけて根気よく勉強することができるようになります。

「もっとやりたい」ゾーンに入れば勝ったも同然!
心得その4 勉強時間を決めて厳守する
勉強を続けるコツとして、「決まった時間がきたらその日の勉強をやめる」という方法があります。
例えば、「今日は夜の9時までTOEICの公式問題集をやる」と決めたとします。
そして夜9時になった時点で、「問題の選択肢を読んでいる途中」といった中途半端な状態でも、その問題を解ききってしまうのではなく、そのままやめてしまいます。
そうすると、「あと少しやればできたのに」という消化不良を抱えたまま寝ることになるので、次の日に「あの問題の続きを終わらせてしまいたい」と机に向かうことができるようになります。
切りの良いところで勉強を終わらせると、次の日に「昨日は○ページまで終わらせたし、今日はちょっとゆっくりしよう」といったように、なかなか勉強が習慣になりません。
また、「勉強は○時から○時まで」と決めていると、生活自体も規則正しくなるのでオススメです。
仕事をしている方なら、朝に勉強することをおすすめします。
朝仕事前に勉強すると、より「中途半端な状態で中断する」という状況を作りやすいからです。
しばらく続けていると、「今朝の続きやりたいけど、明日の朝までできないのか・・・」と仕事の途中で思うようになり、「明日の朝早く続きをやりたいから、今日は早く寝よう」と、勉強が楽しみになってきます。
それでも「なかなか楽しくならない」という人は、もしかすると暗記や基本書を読む、講義を受ける、といったインプットばかりで、アウトプットをしていないのかもしれません。
自分の今の理解度を確かめるためにも、常にアウトプットの時間は作るようにしましょう。
問題集や過去問などは現状の理解度を知ることができるので、インプットばかりの勉強の人は、アウトプットをすることをおすすめします。

時間を決めて勉強するのがポイント。朝がおすすめです。
心得その5 SNSは毒にも薬にもなる
勉強の合間にTwitterやInstagramなどのSNSをチェックする人も多いかと思います。
大前提として、SNSのやり過ぎは禁物です。
様々なジャンルの情報が際限なく出てくるので、一度始めるとやめ時を見失ってしまいます。
しかし、勉強に有益な情報や、モチベーションが上がるようなツイートなどがあることも確かです。
勉強に行き詰まった時に、SNSで同じように悩んでいる人や頑張っている人を見て、またやる気が出ることもあります。
このように、SNSを勉強に活用するのは大いにありかと思いますが、リスクもあるということも忘れないでください。
例えば、勉強がうまくいかない時に、「(過去問などの)自己採点で目標の点数が取れました!」とか、自分はまだそこまでやっていないのに「今〇〇まで終わりました」といったツイートを見ると、「それに比べて自分は・・・」と自己嫌悪に陥ってしまいます。
また、自分のやり方を否定するようなツイートや「この勉強法が一番効果的!」といったツイートを見つけてしまうと、「自分のやり方が間違っているのかも」と、本来の勉強はそっちのけで、勉強法についてあれこれ調べて迷走してしまったりすることもあります。
このような状態になるのであれば、最初からSNSは見ないほうがマシです。
無駄なことに時間を使ってしまいますし、メンタルも余計にやられてしまいます。
それでも「モチベーションを上げるためにSNSを見たい」という人は、自分が勉強していない分野のSNSを見ることをおすすめします。
例えばTOEICの試験の勉強をしている人は、「行政書士」とか「中小企業診断士」などの全く別分野の勉強に関するツイッターやインスタグラムを見るのです。
勉強の内容はよく分からなくても、「みんな今日も勉強を頑張っているんだな」ということは伝わってくるので、余計な情報を目にすることもなく、モチベーションだけ上げることができます。

SNSはあくまでも参考程度にとどめておきましょう。
心得その6 「脳は常に変化し続けている」と意識する
私がよく読んでいる『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』という本の中でこのようなことが書いてあります。
習慣を繰りかえすと、脳にはっきりと物理的な変化が起こる。
ー中略ー
科学者がロンドンのタクシー運転手の脳を分析したとき、空間記憶に関与する海馬という部位が、他の人より著しく大きいことを発見した。
もっと興味深いことに、運転手が引退すると海馬は小さくなった。
ちょうど身体の筋肉が日々のウエートトレーニングによって変わるように、脳内の特定の部位が使われると適応して大きくなり、放置されると萎縮するということだ。
『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』より
これは『ヘッブの法則』として知られています。
私達の脳には「ニューロン」という神経細胞があり、その先端にある「シナプス」がニューロン同士を結びつけています。
そして、勉強のようなある特定の行為をすると、ニューロンが発火します。
繰り返しニューロンが発火することで、ニューロン同士を結びつけているシナプスの結びつきが強くなり、よりスムーズに情報を伝達することができるようになります。
例えば、英単語の復習をしている時に、「annual」と出てきたとします。
英語の初学者はまだシナプスで結ばれた英語のルートが出来上がっていないので、「あー、なんだったっけ・・・」と脳のさまざまな部分を使って思い出そうとします。
しかし、繰り返し勉強して何度も「annual」を見たり聞いたりしている人は、シナプスが強く結ばれた英語のルートが出来上がっているので、すぐに「annual=年に一度の」という答えを出すことができます。
このように、「脳は自分の行動によって常に変化している」と意識するようにしましょう。
意識するポイント
- テレビやYouTubeなど、ボーっと何かを見ている時(脳が受け身な時)
→「このままだと脳が小さくなってしまう!」と意識する - 勉強を続けていてツラくなった時
→「脳はどんどん大きくなっているんだ!」と意識する
勉強が辛くなった時や、ついダラけてしまった時は、上の脳の画像をイメージしてみましょう。
心得その7 アプリやスクールは能動的に使う
最近では、勉強に便利なアプリや通信講座などが出てくるようになりました。
今までのように学校に通ったりすることもなく、家で好きな時間に勉強をすることができるようになりました。
しかし便利な反面、どうしても受け身な勉強になってしまいがちなので、自制力がないとすぐに勉強をやめてしまうというデメリットもあります。
アプリや通信講座などを使って勉強する場合は、あらかじめ決まっているフローでそのまま勉強するのではなく、自分で色々とアレンジを加えたり、オリジナルの勉強スケジュールを立てるようにしましょう。
勉強法などは人によってさまざまですので、自分に合った方法を見つけるまでは色々と試してみましょう。
試行錯誤することは、決して無駄なことではありません。
色々と試してみた結果は、その次の勉強にもつながります。
おすすめのスクールは、TOEICに特化したスクールだと、『スタディサプリ ENGLISH TOEIC対策コース』と『スタディング TOEIC® TEST 対策講座
』がおすすめです。
『スタディサプリ ENGLISH TOEIC対策コース』は月額制で、12ヶ月パックなら月額2,728円(税込)です。
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『スタディング TOEIC® TEST 対策講座』は、定期的に割引キャンペーンも行われているので、キャンペーン期間中に申し込むとお得です。
どちらも無料体験ができるので、気になる方はぜひ無料体験をお試し下さい!
詳しい内容は公式HPをご覧ください 。
まとめ
以上、英語の勉強を継続させるための心得7つでした。
英語初学者で「本気で英語を習得したい」という方は、その他このような記事がおすすめです。
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英語は続けていれば誰でも必ず習得できます。
「英語が楽しい」と思える時が必ずやってきますので、その時まで継続して頑張りましょう!