このブログでは、「英語が本当に分からない」「中学生の参考書も挫折した」というような方に向けて、「ゼロから分かる英語講座」というタイトルで、どこよりも分かりやすく英文法を解説しています。
今回は、第3回目です。
第1回目の講座では、英語の文型2パターンについて解説しました。
まずは、英語はどのような形でできているかということを理解してもらうために、基本的な2つの文型パターンの作り方を紹介し、いくつか例文を作りましたが、他にも解説が必要な部分があるというお話をしました。
そこで今回は、前回に引き続き、さらに解説しなければならない部分についてお話したいと思います。
前回は、「冠詞」について解説しましたが、今回は「動詞の変化」について解説していきます。
まだ、前回までの講座を見ていないという方はコチラを参照ください↓。
MEMO
このシリーズでは、英語の基礎をしっかりと理解してもらうため、例外となる場合や、もっと勉強が進んでから覚えればいいと思えるような部分は、あえてカットしています。
それではいってみましょう!
第1回目で作成した例文
まずは、第1回目で作った例文を見てみましょう。
作成した例文
①私は公園に行きます。
→「I go to the park.」
②エラーが発生しました。
→「An error occurred.」
③太郎が笑いました。
→「Taro laughed.」
④次郎は横浜に住んでいます。
→「Jiro lives in Yokohama.」
⑤新入社員が資料を作成しました。
→「A new employee created a document.」
⑥彼は彼女を愛しています。
→「He loves her.」
今回は、この例文を参考に「動詞の変化」について解説していきます。
動詞とは?
動詞とは、「歩く・作る・食べる・住む」などの動作や状態を表す言葉のことです。
上の例文だと、「行く・発生した・笑った・住んでいる・作成した・愛している」の部分です。
動詞は変化する
このように、動作を表す「動詞」ですが、文章によって変化することがあります。
変化する前の動詞を「原形」と言います。
この「動詞の原形」が様々な形に変化していきます。
それでは、どのような場合に動詞の原形が変化するのでしょうか?
一番分かりやすい例が、「過去」のことを表す場合です。
日本語でも変化するので分かりやすいかと思います。
例えば、上の例文の①「私は公園に行きます。」を過去の出来事にしたい場合は、
「私は公園に行きました。」
というように、「行きます」という動詞が「行きました」という動詞に変化しています。
これと同じで、英語も過去の出来事を表す場合は、動詞が変化します。
その他にも、未来の出来事や、現在進行している出来事などで動詞は変化しますが、
今回は、動詞が変化するパターンのうち、次の2つのパターンについて解説します。
①出来事が過去の場合
②主語が三人称単数の場合
順番に見ていきましょう。
出来事が過去の場合
先程も説明した通り、「過去の出来事」を表す場合は、動詞の原形が変化します。
変化した動詞を「過去形(かこけい)」と言います。
上で作成した例文のうち、②③⑤が過去形の動詞を含む文章です。
②エラーが発生しました。
「An error occurred.」
③太郎が笑いました。
「Taro laughed.」
⑤新入社員が資料を作成しました。
「A new employee created a document.」
※赤字部分が過去形の動詞です。
上で説明したように、動詞の過去形は、原形が変化したものなので、動詞を覚える時は、まずは原形を覚え、さらに過去形などの変化形を覚えていきましょう。
それでは、例文の動詞について原形をチェックしてみましょう。
今回もオンライン辞書のWeblioで検索してみます。
まず、②の「occurred」という動詞から。
MEMO
発音は、カタカナ表記が難しいので、WeblioやGoogle翻訳などで確認してみてください。
今回は、とりあえず「オカード」と読んでもらえればOKです。
検索してみると、下の画像のような結果が出てきます。

提供元:Weblio
「occurの過去形」と書いてあります。
つまり、
「occur(オカー)」が原形で「発生する」という意味、「occurred(オカード)」が過去形で「発生した」という意味だということです。
同じように③⑤の動詞を見てみると、次のようになります。
③過去形「laughed(発音:ラフト、意味:笑った)」
→原形「laugh(発音:ラフ、意味:笑う)」
⑤過去形「created(発音:クリエイテッド、意味:作成した)」
→原形「create(発音:クリエイト、意味:作成する)」
見てもらうと分かるように、動詞の原形を過去形に変える場合は、語尾に「d」が付いたり「ed」が付いたり「red」が付いたりと規則制がありません。
単語によっては、全く変化しないものもあります。
英文を読んで分からない単語が出てくるたびに、辞書を引いて動詞の原形や過去形を調べるのは大変なので、単語については、最低限覚えておきたい単語を集めた単語集のような本を1冊購入して、繰り返し覚えるのが一番の近道だと思います。
英語初学者向けの単語集がAmazonなどで売られているので、自分に合った一冊を選んでやり込みましょう。
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参考書のような書籍は、人によって合う合わないがあるので、自分に合わない参考書や単語集を使うと、挫折してしまう可能性が大です。
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ポイント
過去のことを言いたい時は、動詞が「過去形」になる
主語が三人称単数の場合
主語が「三人称単数(さんにんしょうたんすう)」の時にも動詞が変化します。
「主語」についての解説はコチラ
まずは、「三人称単数」を理解するために、「一人称・二人称・三人称」について説明します。
一人称
自分(話し手)のことを「一人称(いちにんしょう)」と言います。
単数(1人)の場合を「一人称単数(いちにんしょうたんすう)」と言い、英語では「I(私)」のことを指します。
複数(2人以上)の場合は、「一人称複数(いちにんしょうふくすう)」と言い、「we(私たち)」のことを指します。
二人称
相手(聞き手)のことを「二人称(ににんしょう)」と言います。
単数(1人)の場合を「二人称単数(ににんしょうたんすう)」と言い、英語では「you(あなた)」のことを指します。
複数(2人以上)の場合は、「二人称複数(ににんしょうふくすう)」と言い、「you(あなたたち)」のことを指します。
(「あなた」と「あなたたち」はどちらも「you」を使います)
三人称
「一人称・二人称」以外の主語を「三人称(さんにんしょう)」と言います。
つまり、「I、 we、 you」以外の主語は全て三人称です。
例えば、「彼・彼女・彼ら・それ・それら・(太郎などの)人物名・(横浜などの)地名」などです。
そして三人称も一人称・二人称と同じく、
単数(1人・1つ)の場合を「三人称単数(さんにんしょうたんすう)」と言い、
複数(2人以上・2つ以上)の場合を「三人称複数(さんにんしょうふくすう)」と言います。
上の例で言うと、
彼、彼女、それ、人物名、地名=三人称単数
彼ら・それら=三人称複数
となります。
三人称単数の時に動詞が変化
そして、今回注目してもらいたいのが「三人称単数」です。
主語が三人称単数で現在のことを言いたい場合は動詞が変化します。
(変化した動詞を「三人称単数現在形(さんにんしょうたんすうげんざいけい)」と言います。)
主語が三人称単数でも過去のことを言いたい場合は、動詞は三人称単数現在形にはならず、過去形になります。
主語が三人称単数で、動詞が三人称単数現在形に変化するのは、あくまでも現在のことを言いたい時だけです。
詳しく見てみましょう。
もう一度例文を見てみます。
①私は公園に行きます。
「I go to the park.」
②エラーが発生しました。
「An error occurred.」
③太郎が笑いました。
「Taro laughed.」
④次郎は横浜に住んでいます。
「Jiro lives in Yokohama.」
⑤新入社員が資料を作成しました。
「A new employee created a document.」
⑥彼は彼女を愛しています。
「He loves her.」
赤字の動詞の部分に注目してください。
まずは現在のことを言っている①④⑥を見てみましょう。
全て現在形ですが、原形のものと三人称単数現在形に変化しているものがあります。
1つずつ見ていきましょう。
①私は公園に行きます。
「I go to the park.」
①の「行きます」という動詞は、「go(発音:ゴー)」という単語が原形です。
主語を見てみると、「I(発音:アイ)」となっています。
これは上で説明した通り、一人称単数です。
三人称単数ではないので、動詞は変化せず「go」のままです。
④次郎は横浜に住んでいます。
「Jiro lives in Yokohama.」
次に④の「住んでいる」という動詞は、「live(発音:リブ)」という単語が原形です。
主語は「次郎」です。
「次郎」は一人称(I, we)でも二人称(you)でもないので、三人称だということが分かります。
さらに、「次郎」は1人なので、主語は「三人称単数」になり、動詞を変化させなければいけません。
つまり、例文の「lives(リブズ)」とは、原形「live」が三人称単数現在形に変化したものです。
辞書でも確認してみましょう。
「liveの変形一覧」というところに書かれています。

提供元:Weblio
MEMO
三人称単数現在形についても、過去形と同じく覚えるしかないので、こちらも単語集などを使って少しずつ覚えていきましょう。
同じように⑥を見てみましょう。
⑥彼は彼女を愛しています。
「He loves her.」
「愛している」という動詞は、「love(発音:ラブ)」という単語が原形です。
主語は「he(発音:ヒー)」です。
「he」も一人称・二人称ではないので、三人称です。
さらに、「彼」は1人なので、主語は「三人称単数」になり、動詞を変化させなければいけません。
つまり、例文の「loves(ラブズ)」とは、原形「love」が三人称単数現在形に変化したものです。
辞書でも確認してみましょう。
「loveの変形一覧」というところに書かれています。

提供元:Weblio
仮にこの文章が「彼らは彼女を愛しています」だったとします。
主語が「彼ら」であれば、「彼ら=三人称複数」なので動詞は変化せず「love」のまま、
「They love her.」
となります。
それでは、その他の例文②③⑤を見てみましょう。
②エラーが発生しました。
「An error occurred.」
③太郎が笑いました。
「Taro laughed.」
⑤新入社員が資料を作成しました。
「A new employee created a document.」
主語の「エラー・太郎・新入社員」は全て三人称単数ですが、過去のことを言っているので、動詞は三人称単数現在形にはならず、過去形になっていることが分かります。
ポイント
主語が「三人称単数」でかつ「現在のこと」を言いたい場合は、動詞は「三人称単数現在形」になる
動詞の変化に慣れるにはポケトークがおすすめ
先程、動詞の変化については、単語集などを使って覚える方法を紹介しましたが、通訳機のPOCKETALK(ポケトーク)を使った勉強法もおすすめです。
例えば次の例文をポケトークで通訳してみます。
「彼は彼女を愛しています。」
主語が「he」で三人称単数なので、「愛している」の「love」が「loves」と変化しているのがわかります。
次に、「彼らは彼女を愛しています。」を通訳してみましょう。
「They(かれらは)」は三人称複数なので、動詞の「love」はそのまま原形で使われています。
このように、簡単な日本語をポケトークで英語に翻訳して、動詞の変化を確認してみると、だんだんと使い方が分かるようになっていきます。
ポケトークについては別の記事で詳しく書いているので、興味のある方はこちらの記事もぜひご覧ください↓。
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まとめ
というわけで、今回は「動詞の変化」についてお話しました。
次回は、「自動詞・他動詞」について解説します。
それではまた次の記事でお会いしましょう!
TOEICについての記事も書いているので、こちらの記事も参考にしてみてください。
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