このブログでは、「英語が本当に分からない」「中学生の参考書も挫折した」というような方に向けて、「ゼロから分かる英語講座」というタイトルで、どこよりも分かりやすく英文法を解説しています。
今回は、第5回目です。
第1回目の講座では、「英語はどのような形でできているか」ということを理解してもらうために、基本的な2つの文型を解説いたしました。
今回は次のステップとして、さらに新しい文型について解説します。
前回までの講座をおさらいしたい方はコチラを参照ください↓。
それではいってみましょう!
このシリーズはこのような方にオススメです。
こんな方におすすめ
- アルファベットは分かる
- 英語の構造が分からないので英単語を調べても英文が読めない
- 昔から文法が苦手だった
- 中学レベルの参考書でも挫折してしまった
MEMO
このシリーズでは、英語の基礎をしっかりと理解してもらうため、例外となる場合や、もっと勉強が進んでから覚えればいいと思えるような部分は、あえてカットしています。
前回までのおさらい
まずは、第一回目で解説した2つの文型をおさらいしましょう。
パターン1 S→V
1つ目は、S(主語)→V(述語)の文型です。
日本語にすると「SはV(する)」という感じです。
例:「少女が笑った。→The girl laughed.」
パターン2 S→V→O
2つ目は、S(主語)→V(述語)→O(目的語)の文型です。
日本語にすると「SはOに(を)V(する)」という感じです。
例:「私は車を買いました。→I bought a car.」
要素と品詞について
新しい文型に入る前に、ここで「要素」と「品詞」について改めて説明します。
英語の勉強を始めた頃は、この「要素」と「品詞」について混乱してしまうことがあります。
要素とは、文型に当てはめるときに使われます。
「主語(S)」「述語(V)」「目的語(O)」などが要素です。
一方、品詞とは、要素に当てはめるときに使われます。
「名詞」「動詞」「前置詞」といったものが品詞です。
これまでに出てきた要素に品詞を当てはめると下の図のようになります。
要素 | 使える品詞 |
主語(S) | 名詞 |
述語(V) | 動詞 |
目的語(O) | 名詞、前置詞+名詞 |
※「前置詞+名詞」についての解説はコチラ
このように、要素と品詞は分けて考えるようにしましょう。
パターン3 S→V→C
それでは、文型の新しいパターンを解説します。
今回は、「主語(S)→述語(V)→補語(C)」という文型です。
「補語(ほご)」とは、「不完全な部分を補うための品詞」で、今後は「C」で表します。
補語(C)には、名詞・形容詞が入ります。
「形容詞」とは、「かわいい、白い、悲しい、嬉しい」といった言葉の最後が「い」で終わる言葉のことです。
まずは、この文型で一番使われるパターンを覚えましょう。
それが、「S→be動詞→C」という形で、「V」に「be動詞」という動詞が入るパターンです。
日本語では「SはC(である)」と訳します。
be動詞とは
「be動詞」というのは、動詞の1つで、「〇〇である」という意味です。
原形は「be(ビー)」です。
be動詞は、主語・時制によって次の図ように変形します。
be動詞の変形
主語 | 現在形 | 過去形 |
一人称単数 (I) |
am (アム) |
was (ワズ) |
一人称複数 (we) |
are (アー) |
were (ワー) |
二人称単数 (you) |
are (アー) |
were (ワー) |
二人称複数 (you) |
are (アー) |
were (ワー) |
三人称単数 (一人称単数・二人称単数以外) |
is (イズ) |
was (ワズ) |
三人称複数 (一人称複数・二人称複数以外) |
are (アー) |
were (ワー) |
※「人称・過去形」についての記事はコチラ
他にもbe動詞は「been(ビーン)」という形に変化しますが、これはまた別の機会に解説します。
それでは、例文を見てみましょう。
①その花は赤かった。
→The flower was red.
※花=flower(読み方:フラワー)、赤い=red(読み方:レッド)
「The flower」という主語は三人称単数で、「赤かった」と過去のことを言っているので、be動詞は「was」に変わります。
②あなたは子供だ。
→You are a child.
※子供=child(読み方:チャイルド)
「You」という主語は二人称単数で、現在のことを言っているので、be動詞は「are」になります。
③私は先生だ。
→I am a teacher.
※先生=teacher(読み方:ティーチャー)
「I」という主語は一人称単数で、現在のことを言っているので、be動詞は「am」になります。
このように、be動詞は、主語や時制によって変化します。
be動詞が使われている文章では「SはC(である)」という日本語になるので、「S=C」ということになります。
ポイント
S→V→Cの文型で、Vにbe動詞が使われている場合は、「S=C(SはCである)」という意味になる。
be動詞以外の動詞
「S→V→C」の文型では、Vにbe動詞が入ることが多いのですが、be動詞以外にも使われる動詞があります。
be動詞以外の動詞がこの文型に使われた場合は「SはCである」という訳にはならず、それぞれの動詞に合わせて意味が変わります。
いくつか例を挙げますが、全て一度に覚えるのは大変なので、少しずつ覚えていきましょう。
~のような、~のように
「~のように見える」「~のように感じる」「~のようだ」といった「印象」に関する動詞は「S→V→C」の文型で使われます。
例えば、「~のように見える」と言いたい場合は、「appear(アピアー)」「seem(シーム)」「look(ルック)」といった動詞を使います。
上で挙げた例文①の「その花は赤かった。」という文章を「その花は赤く見える。」と言い換えたい場合はこのようになります。
The flower appears red.
The flower looks red.
The flower seems red.
※「The flower」は三人称単数で、「赤く見える」と現在のことを言っているので、動詞は三人称単数現在形になります。三人称単数現在形についてはコチラ
MEMO
※appear、look、seemの使い分けは話し手のニュアンスによって変わります。
詳しく知りたい方は「appear look seem 違い」と検索すると、ニュアンスの違いについて解説しているサイトがあるのでぜひ見てみてください。
ちなみに筆者はいまだにどれを使おうか悩むことがあります。
また、「~のように感じる」と言いたい場合は、「feel(フィール)」を使います。
~のままである
「~のままである」といったように、「持続している状態」には「remain(リメイン)」「keep(キープ)」「stay(ステイ)」といった動詞を使います。
例えば、「その花は赤いままだ。」と言いたければ、
The flower remains red.
となります。
~になる
「~になる」といったような「変化」には「become(ビカム)」や「go(ゴー)」といった動詞が使われます。
例えば、「私は先生になった。」と言いたい場合には、
I became a teacher.
となります。
文型の練習にはポケトークがおすすめ
今回の「S→V→C」の文型に慣れるために、AI通訳機のPOCKETALK(ポケトーク)を使って勉強することもおすすめです。
自分でS→V→Cに当てはまりそうな文章(〇〇は~だ。)を考えて、ポケトークで翻訳してみましょう。
例えば、「その箱は重い。」「私たちは学生です。」という文章をポケトークで通訳してみましょう。
主語によってbe動詞が変化していることが分かります。
be動詞以外にも、上で紹介したような、「seem」や「remain」といった動詞を使って「S→V→C」の文章を考えてみても面白いと思います。
ポケトークについては別の記事で詳しく書いているので、興味のある方はこちらの記事もぜひご覧ください↓。
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まとめ
というわけで、今回はここまでです。
次回もまた、新しい文型について解説します。
それではまた次の記事でお会いしましょう!
TOEICについての記事も書いているので、こちらの記事も参考にしてみてください。
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