「マネー・ショート」のストーリーを分かりやすく徹底解説(7・最終回)(1時間33分~)モルガン・スタンレーの話

ニューヨーク証券取引所

皆さんこんにちは。いらむんです。

今日も前回に引き続き映画『マネー・ショート』に出てくる登場人物や金融用語など調べたことをここに記録していきます。

このシリーズも今回で最終回です。

今回の記事では、用語説明と、まとめとしてこの映画を観た感想、これから何を学んでいこうと思ったかについても書きましたので、合わせてご覧ください。

途中で出てくる用語で説明済みのものにはリンクを貼り付けました。ぜひ過去の記事も合わせてご参照ください。

※各項目の「シーン○」は私が個人的に分かりやすいように分けたものです。
※著作権侵害にならないように、ストーリーは控えめにして主に用語について書いています。ご興味のある方はぜひ映画を観ながら参考にしてください。

今日は1時間33分あたり、マイケルが顧客にメールを送るシーンから始めます。

シーン20

マイケルがとった行動

マイケルが賭けたCDOの価値はなかなか下がらない中、マイケルの顧客は資金を引き揚げようとします。顧客から資金を引き揚げられてしまうとCDSの保険料を払えなくなるので、マイケルは強硬手段に出ます。

顧客はマイケルと契約した時に、ある同意書を提出していました。

その同意書の内容は、このようなものでした。

もしマイケルが投資している市場が正常に機能していない(詐欺の可能性が高い)とマイケルが判断すれば、顧客は一時的に資金の引き揚げができない

マイケルはこれを利用しました。

「マイケルが賭けているサブプライム・モーゲージ市場は詐欺の可能性が高い」

このようにマイケルが判断すれば、顧客はしばらくの間資金を引き揚げることはできなくなります。

その結果、マイケルが恩人として一番敬愛していた顧客から訴えられることになります。

最終的にマイケルと顧客との確執はどうなったのか?続きはぜひ原作を読んでみてください!


シーン21

モルガン・スタンレーの損失

モルガン・スタンレーはマークたちのファンドにオフィスを提供し、その代わりマークたちは売上の何%かをモルガンに渡していた(詳しくはコチラ)わけですが、このモルガン・スタンレーがモーゲージ債で損失を出したと言います。

キャシーがマークに何が起こったのかサラッと説明していましたが、最初この映画を観た時はよく意味が分かりませんでした。

しかし、原作を読んでみたところ、この話が個人的に一番面白かったです。

このモルガン・スタンレーのベニー(実名は違うようです)は、実はどこよりも早くCDSを買っていました。

つまり、「モーゲージ債の価値はいずれなくなる」方に賭けていたということです。

BBBのCDOに対するCDSを買っており、予想では20億ドルの利益を出す予定でした。

しかし、年間2億ドルの維持費(保険料)をどうにかして埋め合わせたい!

モルガン・スタンレーのCDS

そこでベニーがとった行動はなんと!

AAAのCDOに対するCDSを売ってしまったのです。(映画ではAとAAに対するCDSになっていました)

そうすれば今度は保険料を貰う側になりますが、もしAAAのCDOが破綻してしまったら、保険金を払わなくてはいけなくなります。

「CDOはいずれ破綻する」と思っていたのに、なぜこのような行動に出たのかというと、「AAAなら破綻することはない」と思ったからだそうです。

しかし、その中身はBBBのクズ債券の寄せ集めです。

しかも、AAAの保険料はBBBの保険料より安いので、自分が支払っている保険料2億ドル分を稼ぐには、約10倍のCDSを売る必要がありました。

モルガン・スタンレーのCDS

そして、結局AAAだろうがBBBだろうがCDOは全て破綻し、モルガン・スタンレーは約150億ドルもの損失を出したということです。

彼はその後一体どうなったのか?についても原作で書かれているので、気になる方はぜひ原作本をチェック!

この映画を観終わった感想(まとめ)

というわけで、映画『マネー・ショート』の解説はここまでです。

ここから、登場人物たちはCDSを売り始めます。クライマックスはここでは控えておきますが、もっと詳しく知りたい方は原作を読むことをおすすめします。

初めてこの映画を観たのは確か2年くらい前だったでしょうか?

その時は本当に何を言っているのかさっぱり分かりませんでした。

登場人物の彼らはいったい何に驚き、何に怒り、何に悲しんでいたのか??

全くついていけませんでした。

今回このブログを書くにあたって、原作やサブプライム・ローンの資料・本を読み込みました。

この映画のストーリーがようやく見えた今、率直な私の感想としては、

私の知らないところで、こんなにドラマチックなことが起こっていたのか!」ということでした。

「自分も経済(お金)のことをもっと勉強していればよかった・・・。」

と率直にそう思いました。

たくさんの人が職や家を無くしたのに、このように思ってしまったのは不謹慎なのかもしれませんが、確かに言えることは、金融危機が起きていた2007年~2008年当時、私はそんなことも露知らず、只々貧乏暮らしをしていたということです。

常にお金の悩みが付いて回っていました。

経済やお金のことについて何も知ろうと(勉強しようと)しなかった当時の自分を思うと、「そりゃ貧乏になるわ!」とツッコみたくなります。

『ミナミの帝王』で

法律ゆうんは弱いもんの味方やない、知っとるもんの味方するんや!」という名言がありますが、「法律」を「お金」にそのまま変換することもできます。

すなわち「お金というものは弱いものの味方じゃない、知っているものの味方だ」ということです。

もっと経済のことやお金のことを勉強して、強い人間になりたいと心から思うことができました。

具体的にこれから勉強していきたいこととしては、こんな感じです。

・企業の仕組み
・ファンダメンタルズ分析
・日本の個別株(四季報の見方)
・オプション取引

まずは、「会社ってどうやって成り立っているのか?」をきちんと知ることから始めたいと思います。

そこからファンダメンタルズ分析・四季報の見方を学んで、個別株に挑戦しようと思っています。

個別株のオプション取引は日本では扱っていないそうなのですが、マネー・ショートのチャーリーとジェイミーがオプション取引で自分の会社を大きくしたというのを原作で読んでから、とても気になっています。

勉強して損することはないので、徐々に覚えていこうと思います。

また、勉強したことはこのブログで紹介したいと思っています。

色々と為になりました。

それにしても、長かった・・・。

映画『マネー・ショート』は2021年3月現在、Amazon Primeでもご覧いただけます。

それではまた次の記事でお会いしましょう!

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6件のコメント

最近自分からニートになったエリートニートです。
「お金というものは弱いものの味方じゃない、知っているものの味方だ」にとても共感しました。「私も勉強したい!」と思っています。マネーショートを見て、ドキドキしましたが、モルガンスタンレーがCDSを売っているというところよく意味が分からず。この「ぶられじ」を見てようやく理解しました。ありがとうございました。

スヌーピーさん
コメントいただきありがとうございます。とても励みになります。
モルガン・スタンレーの終盤のシーンは私も最初は「?」の状態でした。お役に立ててよかったです。
私もまだまだお金については勉強中の身です。一緒に頑張りましょう!

他の解説も読みましたが一番分かりやすく、詳しく書いてあり助かりました。ありがとうございます。

Netflixでドントルックアップという映画にどハマりし、監督が同じこのマネーショートに辿り着きました。

大逆転したのに幸せそうにしている人がほとんどいないラストが印象的です。原作も4人の現在も気になりますね。

あかふくさん
コメントありがとうございます。お役に立てて何よりです。
確かに、賭けに勝ったのに、主人公たちのそれぞれのラストーシーンはとても重い雰囲気でしたよね。
原作では、その後の4人について詳しく書かれていますので、ご興味があれば原作もオススメです。

ものすごくよく理解できました!
3週間前この映画をはじめて観て衝撃をうけ、
色々な解説を見ながら4回見直しましたが
この記事が一番魅力的でした!
圧倒的センスですね!
5回目いってみます!
ジャレットがトイレで叫ぶシーンが最高にツボです????

豊猿さん
コメントありがとうございます。
また、記事についてお褒めのお言葉を頂き大変嬉しく思います????
この映画は見れば見るほどハマりますよね!
ジャレットがトイレで叫ぶ一方で、マークの深刻な表情がとても印象的でした。

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